公開日 2024年11月25日
11月15日(金),島根大学を卒業した中国人元留学生である沈鴻翔氏,王志農氏,高秦山氏の3名が島根大学を訪問し,片岡副学長を表敬訪問しました。沈氏ら訪問者はおよそ25年前に島根大学に留学し,卒業後は日本や中国で就職し,現在も多方面でご活躍されていらっしゃいます。
今回の訪問は,卒業生の沈鴻翔氏が中心となって推進している《島大集藏》プロジェクトの一環として実現しました。《島大集藏》プロジェクトとは,沈氏の切手収集の趣味が高じてスタートしたもので,沈氏は島根大学を卒業した中国人元留学生たちに《島大集藏》と名付けた収集帳へ現在の居住地に関連した切手を貼り付けたり,母校である島根大学への思いを収集帳に記すことを依頼し,それを次の卒業生へつないでいくというものです。このプロジェクトは留学生同士の絆を深め,島根大学への感謝の念を共有することを目的として実施されています。
これまで,収集帳は4か国を巡り,22名の卒業生が参加しました。プロジェクトは2022年8月に始まり,2年以上の歳月を経て,今回の訪問に至りました。沈氏は,このプロジェクトの締めくくりとして,切手収集帳の最後のページに大学からのメッセージを希望されており,これに応え,表敬訪問の際に片岡副学長が最後のページに記念のメッセージを記入し,プロジェクトの集大成としました。
その後の懇談会では,25年前の大学の様子や当時の留学生生活について,思い出話に花が咲きました。現在中国在住の王志農氏は「日本語を話すのは久しぶりだったが,島根大学に戻ってきた途端,当時の記憶がよみがえり,自然と流ちょうに話せるようになった」と笑顔で話されていました。
訪問の最後には,元留学生から島根大学への感謝の印として記念のタペストリーが贈呈されました。
卒業して25年以上が経った現在でも,母校への思いを忘れずつながりを大切にしてくださる卒業生がいることに,大学として深い喜びを感じます。これからも多くの卒業生が島根大学や互いとのつながりを育んでいけることを願っています。
懇談会の様子
《島大集藏》への記帳
《島大集藏》を沈氏へ
集合写真(贈呈されたタペストリーとともに)