公開日 2025年06月19日
国際センターでは,6月6日(金)から6月7日(火)にかけて,島根大学と包括協定を結んでいる雲南市において,留学生研修旅行を実施しました。
本研修は,「しまねの里山と世界をつなぐ実践活動2025 in 雲南―中山間地域の「農」を通じた交流と「農」の魅力発見―」と題し,本学の外国人留学生に雲南市の農産業に触れてもらい,更にそこに暮らす人々との交流を通して日本の里山・農業に国際的な関係人口を育てることを目的として行われました。
1日目は,雲南市吉田町を訪れ,白壁の蔵が残る街並みを散策した後,鉄の歴史博物館,菅谷たたら山内を訪問し,「たたら製鉄」の歴史を学びました。留学生は,地域の豊かな自然環境を活用した鉄づくりについて,熱心に説明を聞いていました。続いて,島根県立三刀屋高等学校掛合分校の高校3年生とハーブティ作り体験等を行い,交流を行いました。留学生も高校生も初めは緊張していた様子でしたが,一緒に活動を行う中でだんだん打ち解け,最後にはお互いの国や文化について紹介するなど,笑顔で語り合う様子が見られました。また,夜には,中野神楽保存会による神楽を鑑賞しました。留学生は迫力のある舞や力強い音楽に魅了され,終演後は大きな拍手と歓声が湧き上がっていました。
2日目には,農産業体験として奥出雲葡萄園においてワイン工場見学を行った後,実際にブドウ畑作業を体験し,栽培から醸造・販売までの六次産業の過程を学びました。工場見学では,ワインの発酵期間はどれくらいか,アルコール度数はどのように調べるのかなど,多くの質問が寄せられていました。
研修に参加した留学生からは,「新しい留学生の友達ができた」,「島根の魅力や日本文化を知る良い機会となった」などの声が聞かれ,留学生同士や地域の方々との交流を楽しむとともに,雲南市の生活文化や伝統芸能に触れ,中山間地域の魅力を知る貴重な体験ができたようです。
![]() たたら製鉄について説明を聞く留学生 |
![]() 高校生との交流活動 |
![]() 神楽を鑑賞する様子 |
![]() 農作業体験を行う留学生 |