公開日 2019年02月20日
国際交流センターでは、2月12日に、日本国内で就職することを目指す留学生を主な対象として、企業見学ツアーを実施しました。これは、留学生の地域就職促進の一環として毎年実施しているものです。今回は、インターンシップに行く学生が少なかった業種として農・食品関連の製造業をテーマとして、三菱マヒンドラ農機株式会社と有限会社中村茶舗(いずれも松江市内)を見学しました。自然科学研究科を中心に、留学生8名、日本人学生1名が参加しました。
三菱マヒンドラ農機では、稼働中のトラクタや田植機の製造ラインを見学しました。参加した学生は、部品の加工や塗装のほぼ全ての工程が、ロボットによって自動化されているのに対して、製品の組み立てや検査が手作業で行われてることに驚いていました。参加者の1人で、バングラデシュ出身の生物資源科学研究科の大学院生は、工場内の安全確保に強い興味を持ち、生産ラインの管理システムについて、熱心に質問をしていました。中村茶舗では、茶葉を加工し、抹茶を製造する様子を見学しました。参加者は、茶葉を挽くための電動の石臼等、伝統的手法と技術が融合した設備に強く興味を示していました。見学後には、挽きたての抹茶を頂きました。インターンシップや説明会では目にする機会が少ない製造現場を見学し、特に自然科学系・工学系の学生にとって、就業に対する考え方を広げる良い機会になりました。