公開日 2017年03月01日
2017年2月17日(金)、留学生に松江近郊の企業集積や成長企業を知ってもらうために、見学ツアーを実施しました。20名が集まり、普段は見ることのできない工場内部を見学したり、経営方針を経営層から伺いました。本見学ツアーは、留学生の地元就職支援の一環で夏季には食品業界の企業見学を実施しました。今回は、留学生が学内では知ることができない、企業の体験と地元で著名でも学生に届いていない情報を届ける、ということを目的としました。
島根自動機株式会社は、誰でも知る大手企業を顧客に持ち、製造メーカーの製造ラインを各社ごとの仕様(テイラーメイド)で製造する会社です。設計から部品の作成、最終製品までを作るプロセスを見学しました。
小松電機産業株式会社は、利便性の高い巻上げのシャッターや上下水道の監視、制御システムで業績を伸ばしている会社です。少しの工夫で社会を便利にする設備を提供しており、興味深い会社でした。
株式会社キグチテクニクスは、金属の検査を業務の中心とする会社で、見かけは製造業ですが、実体は研究機関に近い業務を行っています。ここの顧客は、航空機製造会社、ロケット製造会社などで、高度な耐久力が必要とされる金属の強度を検査しています。
株式会社守谷刃物研究所は、高度な金属加工技術を有する会社です。同社が製造している重要な部品は、自動車のパワーステアリングの基幹部品のなかにある金属性のオイル弁で、世界シェアは約25%だそうです。同社は、その高度加工技術でロケットや航空機などの分野に進出しようと考えています。
OJTでの人材育成や製造技術の保護は会社文化に内在化するという話も聞け、留学生にとって日本企業を知る良い機会になったツアーでした。