公開日 2015年11月18日
北京にある中国人民大学経済学院と島根大学は、2005年に交流協定を締結し、2009年から学生交流を開始し、毎年交互に受入・派遣を継続し、7回目の実施となる今年度は、2015年9月10日から9月16日にかけて、中国人民大学から教員2名、学生4名の計6名を島根大学に迎え、国際交流プログラムを実施しました。
なお、昨年度は島根大学の学生4名を中国人民大学に受け入れてもらいました。
本プログラムは主に、(1)日中学生討論会の実施:日中双方の学生が自国の農村事情について事前調査し、その成果をプレゼン・討論する、(2)日中共同での現地調査を実施する、という2本立ての内容で行っています。今年度は、農村における人材育成や教育を共通テーマに日中双方の農村事情を報告・討議し、それを踏まえて島根県海士町で現地調査を合同で実施しました。
日中合同の現地調査は、島根県隠岐島・海士町において、2泊3日の日程で実施しました。海士町は、人口約2,300人の島ですが、近年の取り組みの中でU/Iターン者が700名という驚くべき成果を上げ、地域再生の先進地として全国的にも有名です。特に島にある高校の魅力化プロジェクトの内容や、町長の講話から、地域と共同して教育を充実させ、独自の価値観と幸福感を追求していくことの意義を調査しました。
両大学の学生達にとっては、夜釣りや、民宿で夜通し交流したことが何より印象深かったようです。日中間の問題で「反日感情があるのではないか」といった心配もしていた学生もいたようですが、交流の中でこうした懸念は完全に払拭され、むしろそう思っていたことが恥ずかしいとの感想を寄せてくれています。
来年は島根大学の学生達が中国人民大学を訪れる予定です。教員・学生とも北京での再会を楽しみにして、中国人民大学経済学院訪問団を見送りました。